★DISCO MIXの世界 ★カッティング(カットイン)の効力 DJの技術としてMIX以外にもカッティング(通称カット)という手法がありました MIXと上手く織り交ぜて飽きられない選曲をするための必要な技術です 当時は「ブッちぎり」などとも呼ばれていました(笑) 「SHINE ON/GEORGE DUKE」など出だしから勢いのある曲や 「LET'S GROOVE/E.W. & F.」などイントロでのMIXが無理な曲で用いられています それ以外にもこのカッティング技術は曲調の変化や勢いをつけるために絶対必要で ヘタなロングMIXよりも数段効力を発揮します BPMが突然上がるとか曲調がガラリと変化するなど踊っている人ばかりでなく テーブルでくつろいでいる人にも躍動感を与える効果があるのです 小節をあわせて頭からツッこむだけのテクニックなのですが 奥深い選曲相性などの計算が出来てこそ使えるテクで高度なセンス+技術を要します 一歩間違えると場を一気にシラケさせてしまうのである程度経験を積まないと難しいです この時代のノンデジタルサウンドと原始的な手作業だからこそ出来る貴重なワザなのです それでは当時のカッティング技術をお楽しみください |
★カッティングを体感してみよう♪(飽くまでも当時の雰囲気を楽しんでください) 注:FLASHPLAYERのプラグインが必要です・お店やDJ名の公表は出来ません
|
☆ディスコDJのスタイル 因みにカットインという技術はMIXがまともに出来てこそ活きてくるモノです なんでもカットしていては技量自体を疑がわれてしまいます (なんでもMIXに固執しダラダラつなぐのもNO!です) MIXとカットどちらに偏りも無く 選曲も含め状況判断によって上手に使い分けるのがライブDJであり これが当時のノリだと思います DISCOを冠するのであらば時代が変わっても「お客を踊らす」という本質は変わりません いくら曲知識だけあっても他人は踊ってくれません MIX(ツナギ)に固執し過ぎて同じような曲調の曲が延々続きBMPが殆んど変わらず メリハリのない選曲はかったるいだけです 意識的にキレイに繋ごうとすと似たり寄ったりの選曲になるのも事実です 飽くまでもツナギは後から付いてくる結果で フロアのボルテージをどう導くかが最優先事項なのであります そこにはカットも必要ですし曲調の変化も要求されます 近年ではクラブや専門バーのDJ概念があるようで DISCO時代のDJとはかなり考え方が異なっています 特にDISCOの踊らすという部分に反感をもっているDJも多いようですが 時代も土俵も違うのでどちらが正しいとか優れているとか 測りにかける事自体が無意味な行為だと思います 昔は昔の営業方針がありそれで黄金期を築き上げた実績があります 今は今の流儀があることでしょう 但し現在の流儀と昔のDISCOのスタイルを混同させるような部分は 見極めてさせていただきます 遅いBPMの同じような曲調の盤をダラダラ続けるのが当時の基本だとか ブラック専門DISCO以外でもマニアックなFUNKが流行っていたなど いいかげな風説は打ち消して事実修正をして行きます どちらのスタイルを好むのかは皆さんの自由です |
★事前プログラムの落とし穴(あるイベントでの光景) 最近は限られた時間内でレコードをかけるということで イベントやダンスパーティーでスピンするDJ達の大半が 事前に選曲やMIXなどを全てプログラミングしてしまう 手法をとっているようであります 特別に事前プログラムそのものを否定するつもりはありません 昔の連日営業と違いワンナイト勝負でレコード持込ですので 止む終えないと思います しかし不満の声も聞かれます ある事例として フロアがガラガラ状態で お客のノリが悪くなろうが知らんぷり チョット気を利かして流れに沿ったリクエストをしても無視されて ひたすら我が道を行く態度はDJというより「発表会でのお披露目状態」? もうひとつの問題がイベントのライブ録音! せっかく集まってくれたお客達を楽しませる事よりも 手元にセットしているライブ録音CD-R等の出来のほうが気になるようで 事前に自宅で必死に練習したMIXが最優先されているようです それが個人的なモノでしたらそれこそ自宅や貸しスタジオでやっていただきたいですし ライブで支障が出るようなCDプレゼントなら それが許される身内オンリーのパーティーなどで行ってほしいものです これらもDJの技量の部分であることは言うまでもありません ▲このページ最上部へ |