80's SURFER DISCO 70年代後期~80年代初期に栄えたサーファー系ディスコ回顧録。当時の音楽やファッションを徹底検証!


DISCO MIXの世界

DISCO MIX1979~1983

このコーナーでは私の秘蔵MIXテープの中で

当時(お客の踊っているメインタイム)営業中に録られたもの

「MIX(繋ぎ)とはなんぞや?」という問いに

模範解答できるようなモノを紹介させていただきます

どれも当時のディスコを伝える数少ない貴重な音源です
(特に選曲の組み合わせは歴史的資料)

そこには後録りや近代MIXにはない臨場感と緊張感と

懐かしさがあると思います


内容は
その繋ぎ目部分だけの紹介となります

これらが完璧なMIXを主張しているわけではありませんので誤解のないように願います

尚、情報保護の為、当コーナーでの曲、お店、DJ名等の

情報は全て覆面とさせていただきます



★MIXを体感してみよう♪(飽くまでも当時の雰囲気を楽しんでください)

注:FLASHPLAYERのプラグインが必要です
MIX1
1980年収録
当時で言うSPANKの流れです
通っていた方には血が燃え滾ってくる選曲
当時の臨場感に酔いしれてください
MIX2
1983年収録
当時行き捲くっていて旬のオンエア事情に詳しくないと
どこでどう替わったことすら解らないツナギ
ズレると超みっともない結構難しいLONG MIX


★DJ-MIXの古今

DJ-MIXを行うためには機材だけではなく

膨大な枚数のレコードがなくては何も始まりません

現代ではアナログレコードでDJプレイをすることよりも

CD-MIXERやPCに音楽ファイルとして取り込み

パソコン上でDJ-MIXが出来てしまうソフトなど

デジタルDJ機器が躍進しています

特筆すべきはCD機材やMIXソフトの性能で

BPMを瞬時に判定しワンボタンで2曲間のテンポを合わせてしまうなんてお手のモノ

特にHOUSEやTECHNOなどBMPが一定にロックされた

デジタル・サウンドに対して能力を発揮しているようです

アナログ音源もPCに取り込んで音楽ファイルに変換出来るスキルがあり

機械を使いこなしさえできれば素人でもそこそこのDJ-MIXが出来てしまうのです

ターンテーブルで手動のピッチ合わせや微妙なフェーダーコントロールなんて

過去の職人技扱いされてしまっているようです

このようにDJ-MIXという作業が「遊び」として一般普及はされていますが

今ご自宅のDJ機材などで上記紹介のMIX一部分だけを

マネしてみれば結構簡単に出来てしまうでしょう

しかしこのテープは30年以上も前の現場(LIVE)で行われたものです

事前に揃えた選曲でもなくデジタル機器でもありません

この2曲間を瞬時に選曲したセンスと発想は簡単にマネのできるモノではありません

しかも現場を背負っているDJには「常にお客を踊らせる」という

プレッシャーが付きまとっています

MIXだけに神経を注ぐわけにはいきません

選曲の発想も他人依存では生き残れないのがDJ社会

この時代のDJは職人意識が高い方が多く

安易に他人のテープや他店の選曲をコピーなどしませんでした

それぞれのお店が個性豊かに機能していたのもDJ個々の

職人としてのプライドが根底に根付いていたからこそだと思います


あまい共存の意識より厳しい競争の原理の中で生き抜いたDJの技術こそが

サーファーディスコ最盛期の屋台骨を支えていたのです

情報がない時代だからこそ外部依存せず個性が輝いていたのでしょうね







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