80's SURFER DISCO 70年代後期~80年代初期に栄えたサーファー系ディスコ回顧録。当時の音楽やファッションを徹底検証!

        
 
        

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12インチレコードの「いろは

●前置き

今でこそ一般人や素人DJが気軽に入手できる12インチ・シングルレコードですが

当時は業界人や遊びのプロくらいしかその存在自体知られておらず

私のような遊び好きであった一部のディスコフリーク達が

興味を示すくらいの位置付けでしかありませんでした

サーファー時代として12”レコードははずせないアイテムですので

取り上げてみる事にしたわけです

しかし実際は十人十色であり

ディスコに行く事自体は好きであったが

「ディスコレコードはドーナッツ盤で充分」

「バージョン違いなんて聴いても解らないし感心すらない」

「レコードを買い集めるほどではない」とされる方は

興味の対象外となるコーナーであるかも知れません

本題の前にあらかじめお断りさせていただきます


それでは「興味あり」と自己診断された方は先にお進みください

ディスコと切っても切り離せない重要アイテムである

12”インチ・シングルレコード(12”)について切り込んで行きたいと思います

サーファーディスコ期内という限られた範囲ですが

色々なアイテムを取り上げています

詳しくない方でもお楽しみいただける内容に工夫しました

DJやディスコとは無縁であったようなレコード愛好家達をも巻き込み虜にしてしまった

これら12”の不思議な魅力も探っていきたいと思います






★12”シングルとの遭遇と出合い

ここからは当時のディスコフリーク達ならば通じ合えるであろう

私の12”エピソードをお話いたします

時は1978年

私にもビギナー時代がありました

ディスコに通いだしてから

常連さん達と話せるようになって

ある程度ダンスを覚えたりして遊びに多少余裕がでてきた頃

かかっている曲にも色々と興味を持ち始め

ドーナッツ盤をや輸入盤LPなどを買い集めるようになりました

当時流行っていた曲をカセットテープにまとめていたりもしていました

そんな中で

自分で買ったドーナッツ盤とお店で流れるバージョンが違うことに

気が付き大変興味をもってしまったのです

ドーナッツ盤には収録されていない部分のフレーズが

特に気に入っていたというこだわりもありましたので

どうしても知りたくなりました

通常ドーナッツ盤はアルバムのバージョンを短く編集されているので

その手であろうとも思っていたのですが

全ての曲がそれでは解決出来なかったのです

ディスコで流れるあのバージョンは何だろう?

これが12”の世界に踏み込んでしまったきっかけでした

因みに70年代当時のDJは近寄りがたい雰囲気ありましたし

常連さんと違いそう簡単に口利ける存在ではありませんでした(笑)


時は流れ

ディスコ業界人にも知人友人が増え

一般では得られないような情報を色々と入手する事が出来るようになりました

ディスコ専門のレコードショップの存在や

ドーナッツでもないアルバムでもない第3のレコードがあることも知らされました

それが12”インチシングルというものでした

バージョンが違うモノや12”オンリーの曲があるという

核心的な部分にも到達し謎がやっと解明できたのです

業務用レコードとして一般から遠いところにあったというのが

当時の事情でありまして

興味があっても途中で諦めてしまった方も多いと思われます

それでは私が当時ディスコでかかって踊った曲の中から

12”だけのバージョンで存在する

貴重なアイテムを一部紹介させていただきます

全て当時リリースのオリジナル盤です

「LET'S ALL CHANT/MICHAEL ZAGER BAND」 (写1)

「THANK GOD IT'S FRIDAY/LOVE & KISSES」(写2)

「LOTTA LOVE/NICOLETTE LARSON」(写3)

これらの12”はアルバムやドーナッツとは違うバージョンで

収録されています

独自の雰囲気を醸し出す非常に魅力的なバージョンであう

私は友人のDJホームパーティーのお呼ばれなどがあれば

あの当時の雰囲気をリアルに伝えたいという気持ちが強いので

多くの原盤12”を今でも大切に保管しています

確証を得てからは留学中の友人に頼み込んだりしたり

更に後年になってからは昔の12”を扱う専門ショップが出来たりで

今まで沢山の12”と出合ってきました

今でこそ過剰流通気味の12”になってしまったモノもありますが

あの当時は本当に遠い遠い存在であったのです

物溢れの時代

粗末にすると後で泣く


写1 写2 写3
 
 


★(更に深く)12”シングルレコードとは

元々ディスコプレイ用にプレスされたモノで大抵AB面1曲ずつ収録されています

アルバム盤収録より音質が向上していて正に大音量のディスコプレイ向きです

ビートやベースラインを太く重たくして踊りやすくアレンジされています

12”の魅力として
ロングバージョンリミックスバージョンがあるのです

・・・ MIXとか・・・ VERSION名でもジャケットやレーベルで表記さてています

中にはサイズが12”というだけでドーナッツ盤やアルバムと全く同じ収録のモノもあります

その他に
アルバム未収録の大変貴重な12”も多数存在しています

それらは
NOT ON LPも呼ばれています

最初12”のみのリリース予定で予想を超える大ヒットとなってしまった場合

急遽アルバムがリリースされる事も多々ありました

■ロングプレイバージョン(参考1)

例えば4~5分のアルバムバージョンに対して

10分近い収録タイムになっていたりします

主にブレイク(間奏)パートを長くとっていまして

MIXするDJには大変心強いアイテムです


■リミックスバージョン
(参考2)

より踊りやすくするために演奏自体変えてしまっています

アルバムバージョンを上回る好作品が多かったです

この時代ではディスコに行かなければ聴くことの

出来ないカルト的アイテムでした
(参考1)
(参考2)

★昔の国内盤12”

12”とはサイズの事でして日本ですと30センチです

因みに7”がドーナッツ盤の事を指します

参考までに10”もタマに見かけます

右のジャケットは12”という言葉が普及する以前に出された

貴重な国内盤です

ディスコ系からは

「BOOGIE WONDERLAND/E.W.& F. 」'79

ジャズ・フュージョン系から

「DANCE WITH ME/EARL KLUGH」'77


などバージョン違いや高音質を謳った内容で

リリースされていました

「ジャンボシングル」と表記されています

時代を物語ってますね

その他SALSOUL系の国内盤12”も出されていましたね

その後は80年代中期からのユーロビート系の国内盤12”が

物凄い勢いでリリースされていました

そんな影響でいつしか12”は一般普及され過ぎて

ディスコでしか聴けないという特性は薄れてしまったのです


★12”ギャラリーコーナー

星の数ほどリリースされた中のほんの一部ですが当時人気の正規盤12”の紹介です♪


これらの作品は当時市販されていたモノで実際オンエアされ人気のあった12”です

中にはREMIX・LONG・NOT ON LPなどもあるので見逃せません

OLDSCHOOLは実際当時オンエアされていたモノです

BLACK系正規盤12”ギャラリー
NOW THAT WE
FOUNDLOVE
/THIRD WORLD

ALL NIGHTTHING
/INVISIBLE
MAN'S BAND

GET UP &DANCE
/FREEDOM

MY SIMPLE HEART
/CAROL
DOUGLAS

SPANK
/JIMMY"BO"
HORN

OLD SCHOOL12”ギャラリー
RHYTHM TALK
/JOCKO

IT'S GETTIIN' HOT
/KURTIS BLOW
RHYTHM
RAP ROCK
/COUNT COOLOUT

SUPER RAPPIN'
/GRANDMASTER
FLASH & THE F.5

YOUNG LADEIS
/LONNIE LOVE
DISCO系正規盤12”ギャラリー
HARLEM HUSTLE
/SHAMPOO
A LITTLE LOVIN'
/RAES

SOUVENIROUS
/VOYAGE
CUBA
/GIBSON BROTHERS
LOVE DANCIN'
/MARLENA SHAW
DOR系正規盤12”ギャラリー
WHAT A
FOOL BELIEVS
/DOOBIE BROS.
JOJO
/BOZ SCAGGS

LET ME TAKE YOU
DANCING
/BRYAN ADAMS
HEART OF GLASS
/BLONDIE
I WAS MADE FOR
LOVIN' YOU /KISS







★12”も使いよう

非常にスグレモノ的表現をしてきました12”レコードですが

マイナス面もいくつかあります

収録時間が長くなっている分(無駄に長い盤も結構多い)

ダラダラと流されると飽きてしまいます

特にディスコ営業では諸刃の剣であまり長く引っ張ると

GROOVE感の解る一部の上級者はノリに辛うじてついて来てくれますが

大半の一般客は1曲が長く感じるだけでダレられてしまいます

高精度な状況判断が要求されるモノでもあるのです

他人を踊らせるという部分では今も昔も関係なく

自己チューなDJプレイやコレクション自慢的オンエアは

お身内だけでしてほしいものです




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